新型コロナウイルスと賢く付き合う情報サイト
OPEN THE DOOR とは…
ドアを開けて
空気を入れ換えよう → 感染対策はしっかりと
外の景色を観よう → 正しい知識を得よう
一歩ずつ外に出よう → 閉じこもってばかりもいられない
いつか店を開けよう → 経済を再活性しよう
『新型コロナウイルスを正しく恐れて活動再開を目指す会』
発起人:藤井 英明(株式会社ゲイン会長)/ 監修:上林 拓(MD,PhD免疫学者、ペンシルバニア大学准教授)
新型コロナウイルスを正しく理解し
豊かな日常を取り戻そう!
新型コロナウイルス COVID 19 (SARS-CoV-2)(以降:新型コロナ)は世界的な感染拡大とともに、未知のウイルスとして恐れられてきました。これまで、さまざまな報道がされるなか、情報が増えれば増えるほど、「わからない」からくる「恐れ」や「不安」は精神的にも、私たちの行動にも大きな影響を与えています。
そして、活動自粛により、倒産や失業者数の増加や子どもたちの学習教育への影響など経済的・社会的な問題はますます深刻度を増してきています。また、文化的な活動や人との交流もなくなり、私たちの豊かな生活も失われようとしています。
しかし、時間の経過とともに、新型コロナの傾向も徐々にわかってきています。
その事実と相対的なリスクから判断すれば、私たちは日常を取り戻すことができ、自粛生活から通常の生活へ、活動再開をすることが最善の道であると考えます。
さあ、まずは正しく理解することから始めましょう!
一緒に一歩前へ。次の扉を開けましょう!
4つの基本ポイント
空気を入れ換えよう
〜感染対策はしっかりと〜
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不安になるよりも、気持ちを切り替えて前に進もう。
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感染しても重症化を防ぐために、防備に心がけよう。
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発症リスクの高い、高齢者や疾患保持者を守ろう。
外の景色を観よう
〜正しい知識を得よう〜
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新型コロナウイルス感染者のほとんどは無症状/軽症
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無症状での感染率が高く、隔離でのウイルスの消滅は難しい。
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日本人の重症者は、他国に比べて桁違いに低い。
一歩ずつ外に出よう
〜閉じこもってばかりもいられない〜
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感染対策をしていれば健康な通常生活で恐れることはない。
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みんなが外に出て徐々に感染を広げないとウイルスは消滅しない。
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外に出て肉体的にも精神的にも健康な生活を取り戻そう ー 重症化を防ぐ健康体を。
いつか店を開けよう
〜経済を再活性しよう〜
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防備しながら、通常生活に戻って街を活性化しよう。
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お店は感染対策を行い、お客様に安心を提供しよう。
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街のみんなが笑顔で、楽しい活発な日本を取り戻そう!
新型とつくように、新型コロナのウイルスとしての特性については、まだ研究や調査が進んでいる段階であることから、学問的には詳しいこと・確かなことは、ほとんどわかっていません。
しかし、現在わかる範囲での新型コロナの研究レポートや統計データ、そしてこれまで他のウイルスを対象に行われた感染症やウイルス研究で得られた情報は、新型コロナを考える上でも十分に役立つものと考えます。
そこで、専門的な用語の理解や知識がない方でもわかりやすく、ウイルスについて考えられるように、ここでは情報をまとめていきたいと思います。
=ヒトに感染する7種類のコロナウイルス=
重症化しやすいコロナウイルス
① SARS-CoV
② MERS-CoV
通常の風邪のコロナウイルス
③ HCoV-229E ④ HCoV-OC43
⑤ HCoV-NL63 ⑥ HCoV-HKU1
新型コロナウイルス
⑦ SARS-CoV-2
(左)電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で、表面には突起が見られる。(右)脂質二重膜のエンベロープの中にNucleocapsid(N)蛋白に巻きついたプラス鎖の一本鎖RNAのゲノムがあり、エンベロープ表面にはSpike(S)蛋白、Envelope(E)蛋白、Membrane(M)蛋白が配置されている。
出典:新型コロナウイルス画像:国立感染症研究所より
wikipedia
そもそもコロナウイルスとは
コロナウイルスとは、ウイルスの表面の膜構造(エンベロープ)に複数のタンパク質の突起がついており、その様が王冠に似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味する“corona”と名付けられました。
コロナウイルスには、ヒト以外にも哺乳類や鳥類に感染し、非常に多くの種類があります。ヒトに感染症を引き起こすコロナウイルスには、重篤な肺炎の原因となるSARS コロナウイルス(SARS-CoV)、MERS コロナウイルス(MERS-CoV) 、季節性の風邪を引き起こすヒトコロナウイルス229E(HCoV-229)など(他3種)があり、今回の新型コロナはそれに続く、7番目のコロナウイルスとして出現しました。
ヒトは新型コロナにどうやって感染するの?
新型コロナに感染するルートとしては主に以下のようなものがあると言われています。
接触感染
ウイルスが付着した手などで、口や鼻、目などを触り、それらの粘膜から感染。
飛沫感染
感染者の咳やくしゃみなどから
拡散したウイルスが、鼻や口、
呼吸器官などの粘膜に付着し感染。
また、新型コロナでは、腸の粘膜からも感染する可能性があると言われています。👉 参照元
私たちのからだは、ウイルスに感染したとき、
3つの防御壁によって発病を防ごうとします。
Step1. 物理的な防御壁
1つ目は物理的な防御壁。皮膚や粘膜の働きにより、細菌やウイルスなど病原体の体内への侵入を防ぎます。
Step2. 自然免疫
1つ目の防御壁を通り抜けたウイルスを待ち構える自然免疫はマクロファージなどの「貪食細胞」や「NK細胞」といった細胞が病原体を撃退してくれる、私たちが生まれつき持っている仕組みです。
自然免疫は、いち早く病原体を見つけ、素早く対応することができます。
こうした免疫機能により、私たちのからだはウイルスを体内から除去することができるのです。
Step3. 獲得免疫
獲得免疫は、生まれつき備わっているものではなく、「T細胞」や「B細胞」などの免疫細胞が、病原体に合わせてさらに高度な闘い方を見つけ出します。そのため、攻撃までは少し時間を要しますが、一度攻撃法を見つければその病原体が再び侵入しても素早く対処することができ、発症を防ぐことができます。これを「免疫記憶」と言います。
ウイルスが発症や重症度には、免疫機能が健全に働くかどうかに加え、一般的に「感染時のウイルスの量×基礎疾患の有無×年齢」が関係していると言われています。まず、ウイルスが発症するためには、体内のウイルスが、一定量境界線を超える必要があります。ウイルスは体内で増殖をするので、感染時のウイルスの量が多いと免疫機能が闘う相手も増えてしまいます。
例えば、体内のウイルスが1日で倍に増殖すると仮定します。
・ウイルスの感染量が少ない場合
1日目:10ウイルス ⇨ 2日目:20ウイルス ⇨ 7日目:640ウイルス
・ウイルスの感染量が多い場合
1日目:1000ウイルス ⇨ 2日目:2000ウイルス ⇨ 7日目:64000ウイルス
このように、感染時のウイルス取り込み量が少なければ、増殖するまでに時間稼ぎができるので、免疫機能は闘う準備と時間も増えますが、感染時のウイルス取り込み量が多いほど、免疫機能が対応するまでに、体内のウイルスが増殖してしまい、重症化しやすいのです。
*これは、新型コロナでの実証はまだされていませんが、これまでの研究で多くのウイルスで示されています。
新型コロナの場合でも、基礎疾患があったり、肥満の人が感染すると重症度が高くなったり、高齢になるほど死亡率が高くなることが報告されています。しかし、以下のデータから見てもわかるように、感染してもほとんどが軽症または無症状であることがわかっています。
ウイルスは人によって、感染しても発症しなかったり、軽症だったり、逆に重症化してしまう人もいます。それはどうしてでしょうか?
ウイルスに感染後、発症のレベルが人によって違うのはなぜ?
ウイルスの目的と病原性について
ウイルスは簡単に言えば「細胞膜に遺伝情報が入っているだけ」のもので、自分自身で生きていく機能が備わっていません。そのためウイルスは、ほかの生き物(=宿主)の細胞に寄生し増殖していく必要があります。ウイルスも生き物であり、自分の子孫を増やすことが目的であるため、「いかに広がれるか」「宿主と長く付き合えるか」が彼らの生存戦略になります。
2009年に発生した新型インフルエンザは、発生当初、肺で増殖し、致死率が高かったのが、次第に上気道で増殖するようになり、病原性も低くなったケースがあります。東京慈恵会医科大学ウイルス学講座・近藤一博教授によると *これは肺で増殖するとウイルスが拡散する手段である喀痰の飛行距離が短かったのが、上気道で増殖することでウイルスを広げる飛沫の飛行距離が長くなるため、ウイルスが生存を高めるため進化したものと思われます。
また、新型コロナも同様の進化、つまりは重症度の高い肺での増殖から、比較的軽い上気道での増殖に移行するのではと考えられています。
*出典元:https://jikei-tropmed2.wixsite.com/covid-19/what-s-corona